環境に配慮した活動

神戸ヘッドオフィス・ファクトリー

■「もったいないから残す」 本社屋のリノベーション

当社の本社屋(神戸ヘッドオフィス・神戸ファクトリー)は2004年10月1日に竣工しました。使われなくなった巨大な物流倉庫を、建築家・安藤忠雄氏の設計監理によってリノベーション(改修工事)をしています。この建物は1994年の阪神・淡路大震災で被災をしたため、基礎部分を補強し、元の建物を覆う方法で再生させました。リノベーションは、新しく建てるのとは違い、安全性を確保する緻密な調査と補修を行う必要があります。そして食品工場としての衛生面への配慮、働く空間としての環境整備などを行い、古い建物を再生させて活用しています。同時に、敷地内に植栽を行い、今では緑が青々と茂り、自然と調和した空間、そして環境づくりの一助になっています。

工事中の基礎杭補強

工事中の全景

外装を覆っているファインフロア

外壁工事の様子

「第9回 神戸市建築文化賞 ストック再生部門受賞」

●元気の木保育室(企業内保育室)

従業員が安心して働ける環境をつくるため、静岡ファクトリー併設の「風車の丘保育室」に続き、2006年、神戸ヘッドオフィス・ファクトリーに「元気の木保育室」を開設しました。
食育を柱にした保育活動を実践しています。

「保育室ブログ」

■官民連携「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」

ゼロエミッションの取り組みの一つとして、神戸市が推進する木質系(グリーン)と食品製造系(スイーツ)のバイオマス(生物資源)を活用し、再生可能エネルギー生産を目指す官民連携プロジェクト「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」に参加しています。

ファクトリー近くに東水環境センター(下水処理場)があり、ここでは生活排水などの汚水をきれいな水に処理するだけでなく、2008年から処理過程で出た汚泥を発酵させ、バイオガスエネルギーを生産し、車の燃料や都市ガスとして再利用する取り組みが行われています。そして2012年、東水環境センターを地産地消型の再生可能エネルギー拠点として始まったのが、「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」です。

このプロジェクトは、汚泥を発酵させる際に地域で発生した間伐材(グリーン)や食品残さ(スイーツ)などのバイオマス(生物資源)を混合することで発酵を促進させ、バイオガス発生量の増加をはかる実証事業です。当社も地域の食品企業として参加し、ファクトリーの下処理工程で出る食品残さをバイオマスエネルギーとして有効活用しています。

運ばれた食品残さは粉砕され、下水処理過程で出た汚泥と混合されます。食品残さを利用すると、バイオガスの発生量が最大で約1.7倍に増加するそうです。バイオガスはさらに精製され、車の燃料として利用することが可能になります。
神戸ヘッドオフィスの送迎バスのうち1台はこのバイオガス燃料で走行しています。

■緑化が地域貢献に オリーブの森

緑の少ない埋め立て工場地帯にある神戸ヘッドオフィス・ファクトリーでは、2004年の社屋竣工当初から、地球環境とともに従業員の働く環境を良くしようと、ケヤキやオリーブ、くすのき、ローズマリーなどを植樹し、積極的に緑地整備を進めてきました。
2009年には、社屋の設計監理をしていただいている建築家 安藤忠雄さんの発案で、敷地内に80本のオリーブを追加し、緑化を推進する「オリーブの森計画」が立てられました。

オリーブは主に地中海沿岸地域で育てられ、日本では地中海性気候に似た瀬戸内式気候の地域で栽培されており、神戸もオリーブの栽培に適した土地です。このあたりは埋立地のため樹木が育ちにくい土壌ですが、木が根づくまで根気強く水やりをし、今ではしっかりと根を張り生長しています。敷地内にある「元気の木保育室」の子どもたちが安心して遊べるように農薬はほとんど使わず手入れをしているおかげで、トンボやバッタなど多くの生き物が暮らす緑に囲まれた環境になりました。

毎年秋には社員がオリーブの実を収穫していましたが、2016年から、インターナショナルオリーブアカデミー神戸(オリーブを核としたまちづくり活動を行う団体)の会員となり、地域・社会貢献を目的に、育てたオリーブの実を提供しています。
収穫したオリーブは、インターナショナルオリーブアカデミーのもとで塩漬けや石鹸に加工され、「神戸Olive Festa(オリーブフェスタ)」で提供されました。
緑化が地域貢献へと発展し、地元企業として、神戸の街の活性化に一役かっています。

インターナショナル オリーブアカデミー神戸