自然環境との調和

美味しい惣菜を生産するには、そこで働く従業員が健康で、かつ自然環境との調和が大切だと考え、静岡ファクトリーと神戸ヘッドオフィス・神戸ファクトリーの竣工当時から、敷地内の緑地整備を積極的に進めています。

静岡ファクトリーパーク

風力発電装置

静岡ファクトリーでは「遠州のからっ風」と言われる強い風が吹く地域特性から、2基(定格出力300kW/基)の風力発電機を設置し、主に排水処理施設の動力源として活用しています。

この風力発電装置は、公益財団法人日本環境協会より交付された環境省間接補助事業の「令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金(再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業)」により整備されたものです。

太陽光発電設備

環境配慮型再生可能エネルギーの設備増強の一環として、2020年10月の第4棟竣工を機に、第3棟屋上部分に太陽光発電設備を新設しました。発電能力は138kWです。

排水処理施設

ファクトリーで発生する排水を段階的に分けて徐々に浄化しています。油分を浮かせたり、微生物を利用したりしながら、水をきれいにしています。浄化した水の一部はパーク内のビオガーデンの流れを循環した後、川へ放流しています。

ビオガーデン(ビオトープ)

浄化した水の一部は、長さ180mのビオトープを流れていきます。生き物が生息する環境を意味するビオトープにはメダカやカエルなどが棲み、ここを流れることで、処理水がより自然になじみやすい状態になります。また周辺の植生を考慮した樹木や水草が植えられています。

次郎柿

地元の特産「次郎柿」。ファクトリー竣工当時、会社と従業員の成長を願って、当時の従業員数であった240本の柿の木を敷地内に植えました。秋には鮮やかな色の実を結び、実りの喜びを感じさせてくれます。柿の木は当時から従業員の手で育てられています。

マグノリアガーデン/ハーブガーデン

マグノリアガーデンは、コブシやハクモクレンなど、白い花が咲くモクレン科(マグノリア)の花木からなる庭です。これらの花木は、1995年の阪神・淡路大震災の後の復興のシンボルになりました。神戸に本社を置く企業として、震災で得た教訓を忘れないために、この地にもそれらの樹による庭を造りました。
また、ファクトリーの訪問者を迎えるスロープのそばにはハーブガーデンがあります。ローズマリーとアガパンサスがお客様をお迎えします。

神戸ヘッドオフィス/神戸ファクトリー

オフィスリノベーション

2004年10月に竣工した神戸ヘッドオフィス・神戸ファクトリーは、使われなくなった巨大な物流倉庫を建築家・安藤忠雄氏の設計監理によってリノベーション(改修工事)した建物です。1995年の阪神・淡路大震災で被災をした建物の基礎部分を補強し再生させました。一から新しく建てるのとは違い、リノベーションは安全性を確保する緻密な調査と補修を行う必要があります。そして食品工場としての衛生面への配慮、働く空間としての環境整備などを行い、古い建物を再生・活用しています。同時に敷地内に植栽を行い、今では緑が青々と茂り、自然と調和した空間、そして環境づくりの一助になっています。

オリーブの森

2004年の竣工当初から、地球環境と共に従業員の働く環境を良くしようと、ケヤキやオリーブ、くすのき、ローズマリー、桜などを植樹し、積極的に緑化を進めてきました。建築家・安藤忠雄氏の発案で、2009年には敷地内に80本のオリーブを追加し「オリーブの森計画」が立てられました。このあたりは埋立地のため樹木が育ちにくい土壌ですが、樹が根付くまで根気強く水遣りをし、今ではしっかりと根を張り生長しています。敷地内にある保育室の子どもたちが安心して遊べるよう農薬をほとんど使わず手入れしており、トンボやアオムシなど多くの生き物が暮らす環境になっています。