廃棄物の削減

ファクトリーでの取り組み

ゼロエミッション*1の達成

廃棄物を12項目に細分化し、徹底的に分別することによって、再資源化を促進しています。リデュース(減らす)・リユース(再使用)・リサイクル(再利用)に取り組み、ゼロエミッションを達成しています。神戸ファクトリー(2006年12月)、静岡ファクトリー(2008年10月)、玉川ファクトリー(2009年11月)。

*11994年に国連大学(UNU)が提唱した持続可能な経済活動や生産活動を展開する理念と手法のこと。産業から排出される全ての廃棄物や副産物が、他の産業の資源として活用され、全体として廃棄物を生み出さない生産を目指す取り組みのこと。

*廃棄物リサイクル率

商品出荷時の敷きパン粉量の見直し

フライ商品の出荷時、肉や魚介から出るドリップ(栄養素やうまみ成分を含んだ水分)を吸収したり、店舗で揚げる直前に再成型したりするために商品の番重に入れる敷きパン粉の適正量の見直しをしています。

「フードバンク関西」への食品の寄付

フードバンクとは、まだ食べられるものの不要になった食品を集め、食事に困っている方やそのサポートをする団体に食品を配布する活動です。

神戸ヘッドオフィス・神戸ファクトリーでは、2020年1月から毎月1回、商品の試作や製造段階で余った原材料のうち、商品に使用しない肉や魚介類、果物や調味料などを寄付しています。従来は堆肥としていたものを、食品としてフードバンクに有効活用いただくことで、当社にとっては食品ロスの削減につながっています。

店舗での取り組み

「自動発注システム」「品出し支援システム」の導入

商品の発注、品出し(陳列)、売り切りという一連の店頭業務の精度向上を目的に「自動発注システム」「品出し支援システム」を導入しています。これら経験の少ないスタッフでも運用可能な仕組みを導入することで、適切な在庫管理と最適な判断での品出しコントロールが可能となり、結果として廃棄ロスの削減につながっています

デジタルオイルモニターの活用

油の酸化度をチェックするデジタルオイルモニターを活用しています。これまで油の酸化度(劣化度)チェックは目視で行っていましたが、2021年7月からはデジタルオイルモニターのアプリを使い正確な判定をすることで、使用可能な日数まできちんと油を使い切り、使用量の削減を図ることができています。

デジタルオイルモニター

サプライヤーとの取り組み

環境保全持続型農業への取り組み

当社に野菜を納品していただいている「アグリサービスジャパン」とそのグループ会社「ヤードウエスト浜松」、当社の3社が協力し、2017年11月から「環境保全持続型農業」の取り組みを進めています。

環境保全持続型農業

未加熱野菜の堆肥化

静岡ファクトリーの野菜残渣を、約半分の容量になるまで破砕脱水機で水分を絞り、細かく破砕します。破砕脱水された野菜残渣は、静岡県磐田市に拠点を置き有機堆肥の製造・販売などを行う「ヤードウエスト浜松」へ運ばれます。ここでは、一般的に堆肥に使われる家畜糞は使用せず、100%植物由来の有機堆肥を作っており、当社の処理済みの野菜残渣も木材チップと混ぜることで醗酵が促進され、約2~3か月後には高品質な堆肥ができあがります。

未加熱野菜の堆肥化

有機堆肥を使った作物栽培

静岡県袋井市に拠点を置く農産物の製造・販売などを行う「アグリサービスジャパン」は、作物のベースとなる土づくりに徹底的にこだわり、ハーブやケール、パクチーなどユニークな野菜を栽培しています。野菜残渣からできた有機堆肥を圃場で使用し、11月~6月の間、ロック・フィールドで使用するパクチーの70~80%をここで栽培しており、ハウスで栽培することでしっかりとした風味のパクチーが育ちます。他にも、ルッコラや水菜などを栽培していただいています。

有機堆肥を使った作物栽培

産地との通い箱

産地からファクトリーへ農作物を届ける際には段ボールを使用することが一般的ですが、当社ではジャガイモには鉄製のコンテナ、レタスなどの葉野菜には「通い箱」と呼ばれる繰り返し使用できるプラスチックの入れ物を使用しています。当社の理念・価値観に共感いただける生産者の方々と繰り返し使用することで、年間約420tに相当する森林資源の節約につながっています。

通い箱

通い箱