当社の商品は、購買部門が信頼関係のある生産者から良質な原材料を仕入れるところから始まります。次に生産部門は、購買が仕入れた原材料を使用し、鮮度や美味しさを追求しながらスピーディーにもの(商品)づくりを行います。そして商品を受け継いだ物流部門は、徹底した温度管理のもと店舗へ運び、最終的に店舗スタッフが商品とともにその価値をお客様に届けています。生産から物流、店舗までをチルド温度帯(1~5℃)でつなぎ、徹底した温度管理ができているのも生販一体のビジネスモデルを持つ当社の強みです。この一連の流れににおいて、すべての部門が途切れることなく連携して業務を行うことで品質が維持されています。
購買
●できるだけ国産にこだわる(顔の見える生産者)
安全なそうざいをお客様にお届けするために、日本全国の生産者の方と協力し、厳選した素材を仕入れています。生鮮農産物全体で約5割(重量ベース)を契約産地から調達し、産地との結びつきを強化、安定調達に努めています。また、農産品の国産比率は約9割を占めますが、日本で栽培されていない、もしくは栽培されない期間があるなどの理由で輸入品を使うこともあります。いずれも信頼できるお取引先から、トレースの取れるもののみを仕入れています。
●残留農薬監視体制
全国各地の生産者に栽培をお願いしている契約栽培作物については、社内で残留農薬監視体制を設けています。適正な農薬使用が行われているか確認するため、残留農薬検査(205項目)及び、該当作物の栽培記録確認を行っています。これらの取り組みの中で生産者との信頼関係を深めながら、原材料の品質担保に務めています。
●産地証明書の手配と確認
商品で原材料の産地や品種等を表現する場合は、生産者や仕入れ業者から証明書を取り寄せ、関係部署で内容を確認し、情報の担保を行っています。
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生産
●衛生管理
お客様に安心して召し上がっていただけるそうざいを提供するため、衛生管理に力を入れています。まずユニフォームに着替え、毛髪混入を防ぐ「ブラッシング」、生産現場への入館時には風圧で衣類に付着した異物を吹き飛ばす「エアシャワー」、さらに残存した毛髪や異物を除去するため、ローラーチェック(粘着ローラーで着衣をローラー掛け)をし、手洗いをして入館します。作業時も、1時間ごとに「ローラーチェック」を行っています。
●生産環境づくり
HACCPの考え方に基づいた衛生ゾーン分けと生産工程の設計を行っています。ファクトリー内は、衛生ゾーン、準衛生ゾーン、一般ゾーンの3つに分け、ゾーン間の人やモノの行き来を制限することで衛生環境を保持しています。
●検品、検査
葉野菜、肉類、甲殻類などは人の手と目視での検品を行い、異物の付着がないか確認します。あわせて、最終工程では金属検出機やX線異物検出機などの設備も導入し、その精度向上に努めています。
他にも、「安全・安心」な品質保証のために行っていることの一つに、加熱後の芯温チェックがあります。加熱する商品には、あらかじめ加熱後に達していなければならない基準温度(芯温)を定め、日々の作業の中でチェックを行います。また、温度の他にも、レシピ通りの仕上がりになっているか確認を行うため、塩度や糖度、見た目や色、粘度、味といった項目の確認を行います。
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物流
ファクトリーで生産された商品の鮮度を維持したまま、「安全・安心」に届けるため、センター間を結ぶ幹線トラックは、車載温度計により管理を行っています。配送センターもすべて冷蔵管理され、店舗配送は、冷蔵車及び特殊な保冷コンテナの使用により、全工程で「チルド温度帯」配送を実現しています。
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店舗
●手洗い
1時間に1回の手洗いを基本に、入店時・店舗から離れて戻った時・調製前・肩から上を触った時・手が汚れた時など、正しい手洗いのタイミングを指導しています。
●清潔感のある身だしなみ
スタッフの身だしなみはお客様に与える印象に大きくかかわります。また「異物混入」や「菌の店舗への持ちこみ」につながる恐れもあるため、清潔感のある「安全・安心」な身だしなみでお客様をお迎えします。黒ヘアーネットの着用を義務づけ、入店時や店舗から離れて戻ってきた時にはローラーチェックをします。
●調理器具の使い分け
まな板や包丁等の調理器具は、食材や目的別に使い分けを行います。生野菜用等の未加熱そうざいと、フライや煮物等の加熱済みそうざいはそれぞれ色分けされた専用の調理器具を使用します。
●衛生セット
調理器具や作業スペースを消毒する時は、用途に合わせて、3種類のクロスを使い分けています。色分けをすることによって、間違いを徹底防止し、清潔で衛生的な店舗を保つことができます。
●温度チェック
1日3回、各冷蔵庫、冷蔵ケース、冷凍庫の表示温度を確認し、適正温度内であるかを確認しています。
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各ファクトリーに併設し、原材料や工場で生産している商品、店頭で販売している商品などの品質検査を行い、各現場の点検を含めた商品の安全確保に努めています。商品導入前の試作段階の商品についても検査を実施し、安全が確認された商品が導入されるよう、サポートを行います。また、必要に応じて関連部門への改善指導や衛生教育も実施しています。
商品の正確な情報をより分かりやすくお伝えすることを第一として、使用原材料やレシピを元に、アレルギー情報や栄養成分値等の表示情報の作成を行います。また店頭ポスターやパンフレット等に記載される表現の確認も行い、お客様が目にされる商品情報全般について、その安全性の担保を行っています。
お客様からのお問い合わせやご意見・ご指摘等への対応を行っています。また、お客様から寄せられた声を社内発信し、関連部門と協議しながら、「お客様視点」で商品やサービスの改善へとつなげています。「お客様視点」をより「安全・安心」な商品づくりや満足度の高いサービスの実現にいかしています。