サステナブルフードシステム
(サプライチェーン)
ビジョン2030を実現するための重点方針の一つが「持続可能な事業プロセスへの進化」です。原材料の調達からお客様の食卓までをつなぐ当社の生販一体のビジネスモデルを活かし、サステナビリティの取り組みの輪を従業員・取引先・お客様に広げながら、人と地球と自然にやさしい持続可能なサプライチェーンへと進化させてまいります。
サステナブルフードシステムの構築
全国各地の価値ある原材料で惣菜をつくり、お客様の食卓にお届けする企業として、ロック・フィールドが一次産業に従事する方々とお客様とをつなぐ役割を担い、よりよい食の循環づくりに貢献することを目指しています。例えば、生産者の皆様から旬の食材や、希少性の高い野菜などを調達し、それに付加価値を加えて商品化するとともに、季節に応じた旬の食材や、日本の食文化に関する情報を積極的に発信しています。そして、お客様から寄せられた声を、生産者の皆様と共有することで、さらなる価値の創出に取り組んでいます。このような循環型の取り組みを通じて、「サステナブルフードシステム」の構築を目指し、多様な食文化を次世代へつないでいきたいと考えています。
持続可能な原材料調達に向けた取り組み
契約栽培の拡大・新規産地の開拓
当社の理念・価値観を共有していただける全国各地の産地や生産者の方々に契約栽培をお願いしています。契約栽培によって、生産者はあらかじめ出荷量を見込めるため、市場価格の変動に左右されることなく、より良い野菜の栽培に集中することができます。当社にとっては、不作によって市場では野菜が品薄の場合でも、一定量を仕入れることができ、安定調達に繋がります。あわせて、購買担当者が定期的に生産者のもとを訪れコミュニケーションをとることで信頼関係を築き、安心・安全で品質の良い野菜を仕入れることができています。
また、契約栽培によって、旬の野菜を市場に出回るよりも一足早くお客様へお届けできるとともに、市場にはあまり出回っていない野菜の栽培を依頼できるなど、競合他社との差別化にも繋がっています。
品質向上・未来へのチャレンジをサポート
当社は生産者の方々のパートナーとして、品質向上へのサポートを行っています。
レタスなど葉物野菜を栽培している静岡県や山梨県など、朝方収穫した野菜の鮮度や品質管理を徹底するため、生産者に冷蔵庫を寄贈し温度管理を徹底していただいています。
また、長年、品質の良いパクチーやケールなどを安定的に供給いただいている生産者に、ビニールハウスを寄贈し、ノウハウを活かしたハーブ類のテスト栽培などにもチャレンジしていただいています。市場ではあまり流通しないハーブ類の仕入れにも役立っています。
悩みに寄り添い、課題を解決
購買担当者が産地訪問を重ねる中で、生産者の悩みを伺うこともあります。北海道の生産者からは、倉庫前の道路に雪が積もるとトラックが通りにくくなり困っているという話を聞き、道路塗装の支援をしました。また、山梨の生産者からは、取引量が増えて冷蔵倉庫前に大型トラックが停めづらいという課題を伺い、駐車スペースを拡張し作業コンテナ等を収納できるよう改装を行うなど、働きやすい環境づくりを支援しています。

産地との相互理解のために
定期的に生産者が当社ファクトリーや店舗を視察し、意見交換を行っています。ファクトリーでは実際に生産現場に入り作業を体験し、作業者から直接話を聞くことで、野菜の規格や納品方法の提案をいただくこともあり、お互いの業務改善に繋がっています。店舗視察では、納品された野菜が商品となりお客様に届く過程を見てもらうことで、当社のこだわりを体感していただいています。
また、毎年秋に男爵いもの産地である端野町で開催される「端野農業物産フェア」で神戸コロッケを販売しています。生産者の方々が丹精込めて育てた男爵いもの美味しさを地元の皆さんに味わってもらうため参加しています。農業祭に参加する社員は勉強会を実施し、JAきたみらいの担当者から端野町との取り組みを学び、産地の方々との交流を深めています。